型設計 曲げ加工 問題点

曲げ加工の問題点と型設計 型設計でつき当たる問題点

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日常の仕事で鋼板を曲げたり、または、曲げ製品を見ている人たちにとって、 曲げの現象は、ごく当然のことのように受け止められている。製品が望み通りに出来いる時は、 作業者がそれ以上のせんさくをする必要がないからである。ところが、 かりに結果が上手くない場合、それではすまなくなるであろう。 うまくいかないということは、目的どうりの製品が得られないことであって、たとえば、

形状が良くない、精度が出ていない、傷、クラックを生じた、といった類の厄介な減少を起きたことをいう。 そこではじめて作業者は、どうしてこうなったのかという疑問をもたざる得ないし、ときには、型設計者に対する不信 にもなりかねない。設計にあたって設計者は、想定できるあらゆる問題点を拾い上げ、その解決策を具体的に個々の 金型に盛り込む努力を怠ってはならない。 したがって、作業者の手に金型が渡るずっと以前に、課題として検討されているのが普通である。 その意味では、第三者が考えるように『うまくいってあたりまえ』なのが金型なのである。しかし、あえていおう。 『やってみなければわからない』のも、また、金型であると。『さて、どうしたものか』と思案に暮れる経験を度々するのも 金型である。こんなハメに落ちいると、金型は難しい、曲げは、わからないという実感にひしひしと迫れれる。

曲げは難しい、ほんとにハマればハマる。抜け出せず、ただ不良の山を作るだけである。 購買やコストカット部門が単純に曲げ一箇所『@10円』などという大手メーカーが非常に 多くなってきてしまっていますが、製造部門、技術部門、品質管理部門の方はこの単純な考え方に ついていってしまうと、結果的に自らの製品設計に関するコストカットの原因も知らず、技術ノウハウも得られず なんとなく通りすぎてしまう。なぜ、加工会社は『うまく曲がらない』など連絡してくるのか。 それはCAD上での設計であり、現実はだれもが分からないのである。 3DCADを使い嵌合をみて、心配なので3Dプリンターで試作をし、そこそこ進んで初めて実際の材料で試作を行う。 上がってきた製品は大きくネジ曲がり、座りの悪さがでてしまっている。そんな経験をした技術者もいるはずである。 それは、『曲げ加工』という昔からある加工方法であっても、ノウハウの蓄積があまり進んでいない証拠でもある。 ノウハウが蓄積され実施されていれば図面にある寸法公差を外れたものなど出来るはずもない。 だが、実際は曲げに関する不良も多いのが現実である。 つづく 参照 アマダ板金加工研究会 新しい板金加工ノウハウ 曲げ金型