投資家ジム・ロジャース『安倍政権は日本を崩壊させている』 

少し古いがロイターのインタビュー 投資家ジム・ロジャースが懸念

Q:アベノミクスについて

A:安倍首相は大惨事を起こした人物として歴史に名を残すことになる。これから20年後に振り返った時に、彼が日本を崩壊させた人物だと皆が気づくことになるでしょう。アベノミスクの3本の矢は日本の背中に向かってくるでしょう。日本を崩壊させることになるでしょう。紙幣を刷る事と通貨価値を下げる事で経済を回復させる事は絶対にできない、長期的にも中期的でさえ無理です。ただ借金だけを積み重ねる手法は過去に機能したことはありません。

Q:日経平均について

A:7千円が2万円になっても驚かないということです。安倍首相はひどい仕事をしているが、日経平均は上がる。現段階ではあれだけの紙幣を刷り、それは株式投資家にとって素晴らしい事だ。株式投資家は天国だと思っているでしょう。刷ったお金はどこかに行き着きますから一つ安倍首相が行った良い事は日本の株式への投資を非課税にするという政策です。それは過去に行った殆ど全ての国でうまく機能しています。今後二~三年のうちに、株式市場が上昇する要因はすでに多くみられる。それは20年後に『彼が日本を崩壊させた』というのは次元の違う話です。崩壊は一晩では起こりません。時間がかかるのです。そして株式市場も一晩で倍にはなりません。それも時間がかかるのです。

Q:習近平氏と安倍氏にどんな成績をつけますか?

A:安倍首相F(落第)、習近平はいまのところB

ロジャース氏自身は世界の量的緩和には否定的な考えである

日本の政府負債は信じられないほど巨額なのに国債は発行され続けている。今は円に投資しているがこのままだと5年~10年で大変な混乱に陥るだろう。人口は減少しているのに債務は増え続けている。致命的である。今、日本に出来ることは①出生率を上げる②移民を受け入れる③生活水準の低下を受け入れる、子供も移民もダメなら生活レベルは守れなくなる。キャリアなどを理由に子供を諦める人がいる、でも、今の日本に必要なのは子供。子供がいることで仕事にも精が出て捗る。やりがいがでる。日本の10代の若者は日本に将来を大いに憂うべきである。日本の対内債務は先進国の中で最大であり、一方人口は減少するからだ。私には愚かにみえる政治家を抱える国だ。もし私が日本の若者なら英語と中国語、更に複数の外国語を習得する。よりグローバルにならなければならない。今後50年で日本の人口は減少する。日本政府が債務を返済しないと言えば、それは日本人にとって、年金や保険、銀行にとって良いことか?『全く良いことではない』