西部邁ゼミナール 『マイナス金利は資本主義の断末魔』 

6/11・6/18・6/25 3回に渡りマイナス金利・資本主義についての議論がされた。

”マイナス金利が施工されるが民間に資金需要がない、今は政府支出を拡大『公共投資』の好機といえる。”

資本主義の停滞中で政府は積極的財政出動をすべきという議論が世界中に起こっている。G7伊勢志摩サミットでもそういった議論がされ賛同を得た(ドイツは例外)。『ヘリコプターマネー』(ばらまき)これでは消費が伸びるが一時的。なので日本社会・各コミュニティの長期的安定、存続を計る教育・高齢者・子供問題含む着実に支える方向付けが必要である。1929年世界恐慌後ファシズム、ナチズムが台頭したが戦後、個人の自由、市場競争に任せるといった戦後の顛末がある。米国では1930年代はグルーバル化をやめ保護貿易による国内にお金が回るように仕組みをつくった。自由放置のばら撒きではなく政司令塔による国民団結的な意識が強かった。ナチズムは第1次世界大戦でドイツにGNP20倍の賠償金を要求し国中が困窮した。Nationalsozialistishe Deutsche Arbeiter(国民(国家)社会主義ドイツ労働者)といった考え方が生まれた。NaziFascio(国民を束ねる)のような方向性しか残っていないと西部氏は予言する。

こう聞くと戦前へ戻るつもりか?と言われそうだが、そんなわけではないが、米国時期大統領候補のトランプ氏はTPP離脱を訴えている、これはまさしく保護貿易主義だ。

地方(local)ではなく地域(region)域=範囲のまとまりが必要、衣食住など地域が安定成立するための自給が出来ること。特化した、例えば農業だけといった偏ったものは持続しない。地域同士は開かれながらも、まとまりを持つ事。地域がまとめたものが国家である。

『interregionalism』 地域と地域との関係性をしっかりと保つことが大事、近辺の地域を含めしっかりと生きていくための安定した産業の一環としての農業を保護する(適度な保護主義という意味)。

バラバラになってしまたものを繋ぎ合わせるような運動、あちこちの地域がそれぞれ個性にあわせて起こってくる。

それにはpublic goods公共財 地域の共同体を守るために必要、market failureではなくマーケットの競争に適さない。

マーケット成立条件のために公共財がある常識が通じていない。公共事業悪玉論の犯人はマスコミではなく学者。

公共イメージのある私的財private goods を共有しているが、あらゆるモノのイメージ世界をお互いに共有しあっている、確認意識することによって共同体は安定をする

アサザプロジェクトもまさしくそういった民間発公共事業を実践している。

英国EU離脱の衝撃は世界を走り損失は数百兆円とも言われている。原因は移民・経済格差など資本主義・グルーバリズムがもたらした結果である。人はナショナリズムを捨てることが出来ないとの結果が出た。少し来た道を戻る事も重要なのかもしれない。

 

 

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