Battery RM2013 改定

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NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)による

二次電池技術開発ロードマップ概要と2013改定ポイント 

Battery RM2010技術開発シナリオで示した方向性ですが

二次電池開発は早く、『パック化』『低コスト化』などの見直しの必要があった。

自動車用二次電池の普及が進む中、非常用電源、携帯電話の地上局、病院などの公共施設の他、一般のビル、集合住宅、戸建住宅にまで必要性が増し、従来の集中型から分散型へエネルギーシステムの転換が必要となった。

2012年7月経産省は2020年の全世界蓄電池市場(20兆円)のうち、我が国関連企業のシェア5割の獲得を目標とし『蓄電池戦略』を策定した。

NEDOはロードマップを見直し技術開発課題を明確化、共有化することで新規参入を促し、健全な競争を通じて性能向上、市場導入の促進を図ると共に産業基盤の裾野が一層広まることを期待するとある。 

 改定ポイント

(1)ロードマップ全体

主な用途を「運輸部門」、「民生部門」、「産業部門」の分野からそれぞれを選定し、『エネルギー密度指向型』『出力密度指向型』『寿命指向型』とした。そして、要求される特製を達成年度毎にしめした。

・自動車用及び定置用の2種類について、細分化された用途毎に、各年代において電池に要求される特性を示した。

・「NEDO 次世代自動車用蓄電池技術開発ロードマップ 2008」に記載されていた材料・電池マップを更新した。

改定内容(概略)

(2) 自動車用二次電池ロードマップ

目標値、課題要素技術、年代毎の PHEV、EV の電池搭載重量の推移、カレンダー寿命及びサイクル寿命の目標値

(3) 定置用二次電池ロードマップ

『系統用』、『需要家用』との分類、要求寿命と電池容量または出力当たりのコストを年代毎に記載、各電池系の特長と課題を記載

 (4) 材料マップ

に新規材料を追加、電解質材料について、電位窓の上下限、各電解質の電気伝導率の温度依存性を見直した 

つづく